白百合学園中学校に帰国子女が合格する解き方と対策

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帰国入試

進学校で東大、一橋大など国公立、早慶、医学部の合格者で大きく3分される学校。芸術系を含めて4番目の分類も最近、注目されています。

1月帰国入試を受験しようか迷っている小6児童、まだ小5以下だけど早期に中学受験の帰国入試情報を集めたいお子さんにも役立つ文章として書いています。

小2で中学受験の情報収集と言われても、驚きませんので・・・

この文章を読むと、英語で中学受験をしようと決心がつきます。もし、読み終わってから英語は止めようと感じた方は、しばらくしてこの記事を思い出すでしょうから、その後に英語受験を決めても間に合いますよ、英語の問題は長文読解で合格が決まるので、地道な積み重ねは不要だからです。

帰国入試は2022年1月8日(土)

11月3日から帰国入試が始まっていて、合格発表は翌4日に出ています。続々と11月中旬から12月年末にかけて、帰国入試が続き、併願校の合格を確保して1月を迎える児童が8割。

1月中旬、下旬、2月の一般入試との中間にあたる日程ですが、合格して辞退する理由があまり見当たらない学校です。進学実績が堅調ですから、断る理由がないですよね。

白百合学園中学校の帰国入試は英国算の3教科入試

英語の配点が全体の1/3を占めるのが特徴。国語と算数の出題が大学進学実績を下支え効果が大きいです。

英語の出題傾向

英語の長文読解、自由英作文の出題が注目されます。語法、イディオム、日本語での内容説明、英語での文章理解を説明する問題が出題されます。

英文法も出題の可能性はありますが、配点がやや低いです。

国語の出題傾向

中学受験の一般入試に近い出題です。記述式で解答する問題の出題は少なく、記号で答える問題が多い印象を受けると思います。

説明文と物語文の2通りが出題されて白百合学園中学校で出題される物語文問題の解き方を解説しました。説明文、物語文のいずれも文章を読んで日本語80文字以内で内容を説明する問題までは出題可能です。試験時間が40分という制約がある中での出題ですから、解答時間は体感では短いものとなります。

記号選択の読解問題も出題者の意図としては簡便に答えられるようにとの配慮のつもりで作問しているのですが、決して、受験生にとって易しい問題というわけではありませんから注意が必要です。

算数の出題傾向

文章題、図形ともに、4教科中学受験の塾でがっつり解かされる問題出題は20%を切っています。文章題は設問が短く、文意を読み取るのに苦労しないことと思います。図形も学校の教科書から極端に逸脱した形状の出題は心配する必要ないです。

海外の学校に通い、英語を履修している点を考慮して、算数で難問をいたずらに出題することは避けている問題構成です。基本から標準問題が8割を占めます。

帰国入試、当日に高得点を確保する解き方

11月入試と12月入試で合格し、精神的に落ち着いた状態で受験することが理想です。でも、本人が11月と12月に受験するのを嫌がるケースもありますから、本人さえ良ければ、大丈夫です。悪い影響はないです。

英語と国語は入試当日の解き方、算数は事前の学習で当日にプラスとなる結果を招くことが十分可能です。

英語の解き方

英語の長文読解と自由英作文の2つが合格へのカギです。長文読解は学校によって、問題の難易度がかなり異なります。特にネイティブの先生の発言権が強い学校では、現地の小学校での教育内容を踏まえた出題が見られます。むしろ、小6には好都合かもしれませんけど・・・

白百合学園中学校の英語の長文読解はオーソドックスな日本の長文読解の問題です、ご安心を。設問の中に、7問に1問の割合で解きにくい問題が混じりますから、あまり時間をかけて考え過ぎないように事前に確認が必要です。

大人の常識では簡単な問題なのですが、小6の常識を超えた判断を要求する読解問題の選択肢は間違う傾向があります。ただ、ほぼ全員が間違えるので、時間をかけて考えなければ不合格になりません。

解ける問題を拾って合格点に達するように試験時間を使うことが求められています。

国語の解き方

試験時間が40分の国語での問題を解いていて、試験場で問題を解く小6も大変だと想像していたのですが、本当に大変なのは、出題する白百合学園中学校の先生でした(苦笑)。

記述式の問題を3問にすると、記号の問題を出題するスペースが無くなります。他方で、記述を1問にして残りを記号問題にすると、当たり所が悪くて記述が書けない受験生が出現してしまい、小6の正確な国語力を測定出来なくなってしまいます。

何が言いたいか?

記述と記号に同じ比率で解答時間を配分して、解答欄を埋めていくと平素の得点より少し高く点数が出ます。答えを決めるのに費やしている時間を事前に頭に入れておいて、当日は解き進めると良い結果を迎えることが出来ます。

白百合学園中学校、物語文の解き方はコチラ(サイト内)。

算数の解き方

計算、文章題、グラフ、図形に4分割して均等に時間を割いて解き進めるのがコツです。文章題と図形は特に、問題を考えるのに要している時間に注意して下さい。

算数の文章題は読むのに28秒、解法を考えるのに2分32秒かかりますが、落とし穴があります。一見、文章題をしっかり読み取れても、線分図を書いたり、計算をすると、やたらと条件が複雑になっている問題が潜んでいます。最悪の場合は潜り込ませてある場合も。

文章題は4分を超えて考えても解法を思い付かない筈なので、一旦、考えるのを止めて他の問題に移って、最後に余らせた時間で再び完答できるかを検討した方が良いです。

図形も警戒が必要な出題で、見たことがある図が出たと思ったら、解けない場合が最も危険です。受験勉強の問題集に載っている図なんだけど、求める長さがいつもと違う部分になっていて、解き間違えを誘発する問題が出ていることがあるからです。

とはいえ、白百合学園中学校の帰国入試で出題される算数の問題は基礎から標準を難易度として設定して作問されているので、時間配分さえ間違えなければ目標点を超えますよ

白百合学園中学校に帰国子女が合格するための対策学習の仕方

英語の対策学習

日本語での英文内容を説明する問題はあまり出題されませが、日本語50文字以内で説明できるように練習しておく余地はあります。英語で文章の内容を説明する問題は主語と動詞を反復して答案を書くように。

英語の長文読解は物語文の問題を解いて練習しておくと役に立ちます。設問が選択式で構わないので、5問から10問ある問題で対策をして下さい。物語文で難易度を調整する出題が3教科の帰国入試では原則です。

自由英作文の対策は120語で意見をまとめる練習と80語で意見をまとめる練習の両方が必要です。試験時間が40分なので、多くて80語以内の自由英作文2問までの出題になります。

白百合学園中学校、帰国入試の英文法と語法(idiom)対策はコチラ

国語の対策学習

説明文を読んで日本語80字以内でまとめる練習が必須です。日本の大学入試では120文字で文章を要約する問題が国語はもちろん、古文、漢文、小論文まで、あらゆる科目で出題されるからです。

要約問題の練習については採点を受ける必要はありません。あるあるを一つ。塾の先生、保護者、兄弟など、身近な頼りになる方に採点を受けて下さい、と良く言われますが、違います。

自分で要約を書いて、納得がいくまで、多くて、2,3回書き直したり、加筆したり、消して書き直せば、国語力は向上していますから。周囲の方に採点をしてもらう必然性はありません。ないです。

記号の問題の対策は、問題を俯瞰して、解答時間を決めて下さい。そして、時間内に終えたら、それで良い。時間が足りない場合は延長するのか、止めるかのみ判断して練習して下さい。記号の正答率は気にし過ぎるのはムダです。自習で使う問題は、悪問を選んでしまっているリスクを常に内包しているので、間違えて凹むのは4分以内で結構です。

算数の対策学習

基本問題の定着、応用問題での腕試しの2通りで算数は対策学習をして下さい。基本問題は市販の問題集で足りますから、見れば反射神経で解けるように、練習して下さい。繰り返しますが、良問で基本問題は練習して下さい。問題を解くときの処理をルーティーンとして覚えるために解いているからです。式を立てるのに19秒、計算そのものに25秒、検算に8秒といった風に、一定のリズムと所要時間を覚えておくのです。

解き方を覚えるのではありませんから(笑)。

応用問題での腕試し、後者について。入試は初見の問題との闘いです。見たことがない未知に問題の処理能力が問われます。算数は計算と問題の解釈に2分されますが、問題の解釈の部分が未知に見える問題を解くときに、大きな比重を占めます。

未知な問題も小学校で学習した算数の知識をベースに受験問題集に載っている範囲で解く問題が6割、残り4割が目新しい組み合わせで解く問題です。本番に弱いと保護者に評価されている小学生は未知の問題を解いている数が少ないのが大きな要因で初見の問題に弱いのです。

一定の割合で、入試当日に近付くと、応用問題の比率を上げて、初見の問題への対処の練習を怠らないように、算数の対策をして下さい。多くの中学受験の対策指導をする先生は復習に重点を置くことが大切、と主張しますが、逆です。人気校では初見の問題で正解した方が得点は高くなります。ただ、初見の問題も既知の知識を組み合わせているに過ぎないので、解き終わった後に基本事項の確認を忘れずに。

まとめ

白百合学園中学校の帰国入試は英語を、国語と算数に加えた試験です。英語は英検準1級だと入試問題のレベルを超えていて、2級程度の出題です。国語と算数は、国語は記述が書き易い設問になってはいるものの一般入試と遜色なく、算数は中学受験対策の問題にみられる過度の難問を排した良問です。

学校の雰囲気は入学してみると自由な取り組みが多く、卒業後に振り返って充実した時間を過ごしたと感じられる学び舎です。

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