用紙を英文で満たせた時点で出願レベル、1回書き直してボーダー線上、2回リライトして合格確実なのが英語エッセイの評価を推定する基準です。書く分量に比例して答案の質が向上するのが他と異なる特徴。
合格する英語エッセイの書き方を、なぜ書けないのか、落とし穴から抜け出せない理由の分析とともに解説していきます。
合計8本の答案を書いて合格水準に到達
受験で出題されるエッセイの予想問題は8問に集約できます。出題傾向を分析して予想の範囲を絞っていくと限定された範囲から出題されていることに気付くことでしょう。
合格者は中核を占める8問を繰り返し、英語で答案を書いて完成度を高めて試験場に入っています。
初心者でも4,5回リライトして書けるようになる
英語でエッセイの答案を書いた後に、書き直したくなるものです。もちろん1回目にエッセイの答案を書いたときは、用紙を英文で埋めた達成感、安堵の気持ちで一杯なので、リライトする気分にはならないので、仮に違和感を感じならば全く、普通の感想です。
しばらく時間が経過すると気持ちに変化が生じてきます・・・
合格する英語エッセイを書くにはどうすれば良いのか?
確実性を担保するために必要な英語エッセイの対策は何なのだろうか?
内省的に自分の英語エッセイの答案を振り返ってみると、何だか自分の英文が恥ずかしくなってしまうものです。自分が書いた英語エッセイの答案を書き直したい気持ちになるのです。
そして・・・
新たに2回目の答案として英語エッセイを書き直すことになります。
合格者は4回も、5回も自分が書き切った気持ちになるまで繰り返し英語エッセイを書き直します。初心者でも、4回、5回と自分の答案を書き直したい気持ちになればレベルがかなり向上している証拠です。良い方向に進んでいるので、そのまま努力を続けていけば大丈夫です。
確実に合格する受験生はミスを減らし、答案のレベルを上げる研究に没頭
入試の前に合格を確信させる受験生は答案のミスを減らす努力を怠りません。同時に、答案のレベルを上げる研究に多くの時間を割いています。
実際の合格者でも英文に文法的な間違い、表記ミスは少なくないので、誤った英文について議論するのは有益とは思えません。ネイティブ教員が合格者の英文間違いについて言及しているシーンをご覧になられた方も多いことでしょう。アメリカ大学の合格者が書いた出願書類の現物を見せられて、文法間違いについて説明を受けたこともあるので、英文の間違いは主要な評価項目ではないのです。
繰り返しておきますが、アメリカの大学に合格した受験生の答案に英文法のエラーを入学審査官が気になる個数で残ったまま提出されてしまっていても高い評価を受けているのです。
とはいえ、合格者は間違いの数が不合格者と比較して極端に少ないのは事実です。違いは何か? 自力で英文の間違いを減らす努力を重ねている点です。
後者、答案のレベルを上げる自己研鑽について。合格答案を大量に読み込んでいる点が目に付きます。対策問題集の模範解答を丹念に研究している跡が伺えます。
英語エッセイの基本構造introduction, body, summaryの3段構成
最高度の答案はintroduction で結論、根拠、自説の独自性、ユーモアの4点を盛り込みます。ただし、上級者の作法なので、ライティングを求道者のように突き詰めないと無理です。5年かかります。
introduction の書き方
イントロで冒頭に結論を英語で書いて下さい。英文一行です。In other words, ~. やThis is to say ~.で語数が300語を超えるときは、結論を3行にしても良いです。
body の書き方
理由は3つ書いて下さい。究極的には1つの理由を3つの視点から補強して書いて下さい。
ほとんどの試験は相互に関連性のない3つの理由を80語ずつで記述すれば合格答案になります。訓練すれば3つの理由すら、映画のように流れる文体で相互に関連付けて英語で論述できるようになります。
3つの理由を80語以内で、それぞれ記述出来れば問題ないです。
conclusion の書き方
結論を再び、書きます。そして結論に至る理由を25語以内で要約します。conclusion 全体で60語が目安です。
講義形式で書き方を習うと初歩が完成
英語エッセイが全く書けない受験生には講義形式で書き方を教えることが効果的です。でも、入試には答案を書かないと受からないのです。出願書類に必要な英文エッセイであっても、用紙を満たさないと受験をする前提にすら到達しないのです。
授業形式で先生に英語エッセイの書き方を教わった時点で鍋の振り方を料理長から教わった見習いと同じで、全く本格的な中華料理にはなっていないのです。
英語エッセイを書く実践の積み重ねが大切。
英語エッセイ答案の添削を受けて受験者の平均点
日本人は答案添削を受けるのが好きです。講師も答案を添削するのが仕事だと思い込んでいます。
他方、英語エッセイの本場、アメリカでは生徒の答案添削を講師は好みません。もちろん、生徒も答案を添削されることを望まないことが多いです。
答案添削を受けて受験生の平均点レベルです。他の受験生が書いている答案に関心を寄せる一方で、優秀答案に必要な要素、ここでは文章の内容を模索することに興味を抱かないと、平均点の集団から抜け出すことは難しいのです。
まとめ、答案を書く回数を絞って、事後に深く研究すると合格答案に
答案を書く回数を制限して、英語エッセイの書き方を深く研究すると合格答案を短期間で書けるようになります。
数をこなして英語ライティングを得意にさせるのは1クラス3人以上の集団塾が受験生の復習に期待して採用する教え方です。どうやっても1クラス2人が個別に答案の書き方をフィードバックする限界だからです。塾は教室の2人が合格すれば良いと割り切って教えますが、保護者にとっては1人しか通わせていない大切な子どもなので、温度差が生じるのが辛いです。
真剣に合格をゴールに教えると、ライティングは個別指導、せいぜい2人が同じ時間帯の上限人数。
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